I-515Aってなんぞや!アメリカから出てかなきゃならんのか!?な話:前編
皆さまいかがおすごしでしょうか。私、コバヤシは、5月16日に誕生日を迎えまして、新しくすごしているミネソタ大学でのセメスターも終わり、長く心を癒してくれる夏休みという名の華々しい日々を送っています。
って順調によお!書こうと思ったのによお!超絶に複雑な状態だよお!!あー!!
まあタイトルはちょっと大袈裟なのですが、一度アメリカを出て、再度入国というプロセスを踏まなければ二度とアメリカに入れなくなる可能性が出てきました。違法滞在者ってやつですね。
パーっとGoogleで検索してみた感じだとこういう場合のことについて書いてある日本語の記事が全然ない。とは言っても同じ状況に立たされてしまう人がいるかと思いますので、参考までに書いておこうかと思います。
アメリカで一度休学し、編入しようと思ったら大学在籍のステータスが消え、あーどうしようどうしようってなってる人がここまで辿り着けたなら、幸いですね。
長くなりますが、遡って書きます。
ロヨラ大学入学〜ミネソタ大学編入まで
*1 引用元
カンザス州にある私立リベラルアーツのカレッジを終え、超綺麗なキャンパスで有名なシカゴのロヨラ大学の生徒となったコバヤシ。諸事情でセメスターを終える前に休学という形で日本へ帰国していました。
その際、私の担当アドバイザーから「あとの事はやっておくし、戻ってくるなら12月18日にメール出してくれたら復学手続きしとくから大丈夫だよ!」と言われ、後は任せて日本へ帰る。
日本へ帰ってから、ミネソタ大学へアプライし、無事に合格。ロヨラ大学からミネソタ大学への編入手続きを始める。
12月18日にロヨラ大学のアドバイザーにメールを出し、編入の意図を伝える。
アメリカへ発つ1週間前になっても未だI-20が届かず、疑問に思いミネソタ大学へ連絡すると、まさかのロヨラ大学からSEVIS*2が移行されていない。
ロヨラ大学へ確認すると、「君は復学の意思を伝えなかったから、もうこの学校の生徒として登録されていないよ。君のSEVISはロヨラで宙ぶらりんだよ。」と言われる。 ここでコバヤシ、大学から一時消される。
アドバイザーに連絡したことと証拠のメールを転送すると「その人はもう辞めてしまったから知らない」と言われる。 さすがアメリカ!ビッグな返事だぜ!
日にちも迫っていたので、SEVISがまだロヨラ大学にあるのならそこのI-20で入国出来るだろう!と、無謀な試みを思いつき、ロヨラ大学へ直接出向くことにしました。
アメリカ入国時にトラブル発生
*3 引用元
SEVISが無効になっていて、しかもミネソタ大学へ行くのにロヨラ大学のI-20。怪しい。怪しすぎるぞコバヤシ。これで通ったらアメリカのセキュリティゆるゆるだぞと思いつつ、アメリカへと飛び立ちました。
ビクビクしながらたどり着いたミネアポリス国際空港、入国審査の列を嗅ぎまわるアメリカの番犬K-9が心なしかコバヤシを何度も疑っているような気がします。気がするだけです。麻薬所持してないですし。
アメリカ慣れてます的振る舞いも虚しく、ニヤリと微笑むセキュリティに別室へと連行されたコバヤシ(そりゃそーだ!)周りにはアラブ系の人しかおらず、最近何かと世界を賑わせている某組織と間違われたかなとビクビクが倍増。
椅子で待つように言われます。
1時間経ち....
携帯をいじる事も許されず...
2時間経ち....
パソコンの前に座るイカついガチムチセキュリティと睨めっこして暇つぶし...ハンドガンを両腰に所持している辺りがイカつすぎるぜ兄ちゃん...
3時間経ち....
そろそろお尻が限界だよ...痛いよ...
やっとのことで呼ばれたコバヤシは、今どこの大学にいるのか、どういう状況なのか質問攻めに会いつつも、5分で解放されました。I-515A(一時入国許可証)と共に。
気づけばあんなにいっぱいいたアラブ系の人は1人もおらず、韓国人のファミリーだけになっていました。
韓国語を喋っていた空港の職員が僕まで韓国人と勘違いしたようで、帰り際に僕に韓国語で何か言ってきましたが、中国語っぽく聞こえる意味の分からない言葉を発して早々に部屋を出ました。
I-515Aを貰ったらやらなければならないこと
I-515Aとはなんぞやって感じですが、簡単に言うなら、入国時に必要な書類やステータスが揃っておらず、すぐに調達できる状態にある場合に渡される一時的な入国許可証のようなものです。
これを受け取った場合
- 一緒に渡される書類に必要事項を書き
- 必要な書類(I-20)をもらい
- 指定された住所に30日以内に送る
をしなければなりません。
もちろんついてからすぐに送ったのですが、僕の場合SEVISが一度”宙ぶらりん”になり、退学的な感じになってしまったのでちょっと複雑でした。
通常は1ヶ月も経てば送ったI-20と共にオッケーですよーって返ってくるはずです。しかし、僕のような状況の場合はSEVISの更新費用を支払わなければなりません。それを全く知らなかったのと状況が複雑だったせいで送ったI-20も返ってこず、セメスターが終わって疑問に思った僕はアメリカ政府のそれっぽい部署に片っ端からメールを送りまくりました。
現在
結果的に、僕のSEVISは現在完璧に消え去ってしまったらしく、”新しく更新したものを適用させるために一度国を出て、再度有効なI-20と共に入国し直さなければならない”ようです。
このテクノロジー溢れる現代でましてやアメリカで何その古典的な方法!って感じですが、言われちゃったら仕方ないです。
普段ならさっさと日本に返って夏休みを満喫しながら再入国って選択肢を取れるのですが、今年は夏休みの授業を取ることを決めたので、これまた複雑。この問題を解決しないと夏休みの授業を取れないので、困ったちゃんちゃんです。
これからどうするか、どうなるのかはまだわかりませんが、おそらくカナダかメキシコに一度入り、瞬時にアメリカに返ってくるという選択肢になりそうです。
編入時、休学時、気をつけなければならないこと
まあ、単純なことなのですが
- アドバイザーに何が必要か確認を取る。
- アドバイザーを信頼しすぎて全任せにしない。
- 自分のVISAステータスがおかしくならないようにアドバイザーに念を押す。
- アドバイザーが依頼した作業を終えましたと連絡してくるまでしつこく聞く。
- SEVISの移行は編入するのが決まった即日。I-20の発行はSEVISの移行が完了してから即日やる。
編入時や休学時、普通の学生とはちょっと違ったステップを踏むことになります。また、日本人が英語のサイトを探し回って見つけられる情報にはやっぱり限りがあります。ですので、絶対に1人でやろうとしないでください。マジで!
「さすがにまあ、大丈夫だろう、アドバイザーに連絡したし...」ってやってると、そのアドバイザーが突如学校からいなくなるなんてこともあります!これコバヤシの場合ね!そしたらほんと、ぼっちです!休学中の自分のステータスは学校から完全に放置されます!「あなたのアドバイザーがやめました」なんて誰も伝えてきません!だからしつこく連絡してください。アメリカ人が大好きな「Keep in touch」ってやつです。多分。
とりあえず、この一件が全て片付いた頃、後編としてもっと分かりやすく書いて残しておきたいと思います。
*1:http://www.luc.edu/media/lucedu/patternlibrary/images/where-we-are-chicago-lsc.jpg
*2:留学生の管理を目的としたシステム。各学校が生徒のSEVISを保持し、学校が変わる際はそれを学校側が新しい学校へ引き渡さなければならない。
*3:http://give.umn.edu/sites/give.umn.edu/files/styles/oc_embed_large/public/media/featured_images/UR_PL_920.jpg?itok=XMDnn4xx